発泡酒とビールが分けられているから、苦渋の決断をした会社の話。
皆さんこんばんわ、FUMIEです!
私は毎日、Yahoo!ニュースを読んでいるのですが、今日は面白い(?)記事があったので、皆さんにご紹介したいと思います。
詳しい内容については、是非リンク先のページを読んでいただきたいと思います。
簡単に言えば、通常の缶ビール、缶の発泡酒に明記される、商品の概要の名称に、『発泡酒』だけではない、ある一文が追加されていて、それがツイッターで話題を呼んでいるという内容です。
私も写真を実際に見ました。
何と言うんでしょうか、この商品が開発されたのは海外なのですが、それを日本に初めて輸入した会社の方の、当時の非常に悔しそうな気持ちが、時を超えて伝わって来るような、そんな一文です。
実際には、恐らくそんな気持ちではなかったのかもしれませんが(笑)。
それで、このニュースの後半に、ちょっとだけ法律の事についても触れております。
このニュースになっている商品名には、はっきりと『ビール』と明記されているのですが、原料にレモンの果汁が含まれています。
これを踏まえて、現在の日本の法律では、ビールと発泡酒の違いを、下記の様に記しています。
要するに、『商品名にはビールってあるけど、レモン果汁が入っているから発泡酒扱い』になっているわけです。
しかしながら、日本には酒税法という法律が有り、この法律により、ビールと発泡酒では課せられる税金の金額が違っています。ビールの方が、果汁酒より高く設定されています。
今回ニュースになった商品の場合、当時この商品の麦芽使用率は、ビールと同じくらいだったのでしょうから、発泡酒であるにも関わらず、ビールと同じ税金を払わなければならなくなるわけです。
この税金を払えるようにするため、輸入して日本で販売し始めた最初の頃は、ビールと同じくらいの値段で販売していたようですが、商品名称が発泡酒で、『発泡酒=ビールより安い』という消費者の認識が強い事から、思うように売れなかったようです。
現在、この商品を作っていた大元の会社は廃業し、日本の会社がレシピを受け継いで製造している様ですが、その際に、麦芽使用率を下げたので、今は発泡酒として税金を収めている様です。
元は海外の商品なので、商品名を変えるということは基本的には出来ません。
ビールとしての定義も、国によって違うでしょうから、これは商品におけるカルチャーショックとでも言うのでしょう。
会社が、こういったカルチャーショックにどう対応するかを決断するスキル。
販売される物には輸入品も数多い日本にとっては、このスキルは必須なのかもしれませんね。
それでは、また明日お会い致しましょう。